2024 年 12 月に安定版とベータ版のウェブブラウザに導入された興味深い機能をご紹介します。
公開日: 2024 年 12 月 18 日
安定版ブラウザ リリース
2024 年 12 月に新しい安定版をリリースしたブラウザは、Safari 18.2 をリリースした Safari のみでした。この記事では、ウェブ プラットフォームに追加された新機能を紹介します。
ベースライン Safari 18.2 で新たに利用可能になった機能
このリリースでは、ベースライン 2024 を完成させるために、いくつかの機能を新たに利用可能にしました。
@page
を使用したページ設定
@page
アットルールを使用すると、印刷ドキュメント、電子書籍、スライドなどのコンテンツのサイズと余白を指定できます。
ruby-align
と ruby-position
の CSS プロパティ
ruby-align
プロパティと ruby-position
プロパティを使用すると、ルビテキストがコンテナ内でどのように配置され、配置されるかを制御できます。
詳しくは、改行可能 <ruby>
と CSS ruby-align
プロパティをご覧ください。
スクロールバーのスタイルを設定する
CSS の scrollbar-gutter
プロパティと scrollbar-width
プロパティがベースラインで新たに利用可能になり、ウェブアプリのスクロールバーの外観をカスタマイズできるようになりました。
::target-text
疑似要素
::target-text
疑似要素を使用すると、URL テキスト フラグメントでハイライト表示されたテキストのスタイルを設定できます。テキストのハイライト表示方法を選択して、注目を集められるようにできるようになりました。
WebAssembly のガベージ コレクションとテール呼び出しの最適化
Safari 18.2 では、これらの WebAssembly(Wasm)機能がサポートされ、ベースラインの「新規に利用可能」に追加されています。
WebAssembly ガベージ コレクションの詳細については、WebAssembly ガベージ コレクション(WasmGC)が Chrome でデフォルトで有効になりましたをご覧ください。また、Google スプレッドシートが計算ワーカーを JavaScript から WasmGC に移植した理由もご覧ください。
ドキュメント間のビュー遷移
Safari 18.2 では、ドキュメント間のビュー遷移、ビュー遷移クラスとタイプ、pageswap
イベントと pagereveal
イベントがサポートされています。
Uint8Array
メソッド
Safari 18.2 には、base64-
と 16 進数でエンコードされた文字列とバイト配列の相互変換を容易にする新しい Uint8Array
メソッドも含まれています。
Uint8Array.fromBase64()
、Uint8Array.fromHex()
Uint8Array.prototype.setFromBase64()
とUint8Array.prototype.setFromHex()
Uint8Array.prototype.toBase64()
、Uint8Array.prototype.toHex()
ベータ版ブラウザのリリース
年末のため、今月はベータ版の新機能はありません。Safari 18.3 ベータ版は現在バグ修正中です。Firefox 134 と Chrome 132 は先月から引き続き対応中です。
2025 年 1 月にウェブ プラットフォームにリリースされる新機能については、来年改めてお知らせいたします。